身から出た銭
夜勤明け、めちゃめちゃ身体が痛い。退勤直後は謎のブーストがかかって、そのまま寝ずに1日過ごせそうな錯覚を得るんですが、いざ眠りにつくと起き上がれない。「動かすな」って指令が頭から出てる。はい、動かしません。
ということで本日は、昨晩から今朝にかけて東京某所で開催された『夜勤』をレビューしていこうと思います!
- みんな真面目すぎぃ!
勤務地は、大学時代にもアルバイトでお世話になった、某コンビニエンスストア。最寄りの駅を出て徒歩30秒、最寄りの駅の最寄りのコンビニです。
仕事の内容は、以前地方でやっていたときとなんら変わりありません。東京の駅近のコンビニとか馬鹿忙しそうと思われるかもしれませんが、居酒屋もやってないし、終電を過ぎれば結構お客さんは少ないものです。
でもみんなキビキビ働きすぎなんだ。
何か一つ仕事を終わらせたらもうすぐ別の仕事を探すんだ。客がひとしきりはけて一息つこうものなら「ん、まだできることあるよね」と笑みを湛えながら言うんだ。ええ、つらあ、って感じ。
「いらっしゃいませ〜」と「ありがとうございました〜」は「いらっしゃいませこんばんは〜」と「ありがとうございました、またお越しくださいませ〜」にしなきゃいけない。品出し中もレジ前をチラッチラ確認して、客に「すいませーん」と言わせないよう客を感知して駆けつけなきゃいけない。
それが当たり前だろ?いやいやいやいや、それは社畜精神まっしぐらってもんですよ。それやって報酬が増える訳じゃないんですよ。客の動向気にしながらぐちゃぐちゃの棚に品出しするの超ストレスなんですよ。こっちはすり減らして働いてるんだからそのくらいの弛緩は客も許容してくれよと。すいませんぐらい客に言わせろよ口ついてんだからと。私はそう言いたい。でもサービス精神旺盛な店舗を選んじまった。選ぶ前に店の雰囲気を知っておくこと、大事ですわ。
- 軋む脚、充ちる煙、枯れる酸素
品出ししたことある人、どのくらいいるでしょうか。あれ面倒臭いだけじゃなくて、上下運動がすごいんですよね。屈伸をしながら棚へジャブを打っているようなものです。それで客がレジに来たら駆けつけて、裏の棚から店頭まで食べ物を運ぶのを何往復もして、真面目な雰囲気だから座ることもできない。そうすると足がガックガクです。運動になっているというか、良くない疲れ方をしている気がする。
そうやって疲れて、飲料でも飲もうとバックヤードに入ると、デスクに腰掛けた店長がPCをいじりながらタバコをブカブカしているんですね。おいおいおい。全人類喫煙者だと思っておられる???そもそもバックヤードに吸い殻ぐじゃってするの(あの長いでかいヤツ)設置されてるし。いつ戻ってきても咥えてるし。俺のマルボロでも咥えるか?
極め付けはこの頃流行りのマスクですよ。ろくに休憩できないから一時たりとも外せなくて、マスクん中サウナ。サウナ通り越して海。運動した後吸えるのは副流煙。やばい。ちょっと誰か言った方がいい。
- 落ち着ける時間はある。短いが
そんな苦しみは朝まで続くわけではなく、夜中の2時頃従業員が私一人になり、そこでようやく腰を下ろせました。大きい駅でもないので、この時間になると来客は1時間あたり3、4人くらいです。そこでLINE確認したり、友人の漫画の脚本アイデア考えたりするかー、と休息に励もうとしても、電波が届かない(楽天モバイルめ)。頭が働かない。バックヤードでウエーってして、水を飲んで、最近は夜明けも早いですから、4時を過ぎればお客さんが復活します。ちょうど始発の時間でもある。干からびる肉体に鞭打って立ち上がり、Sundayの朝陽を迎えようとすると、微妙な天気だった。日光で俺を焼き殺してくり〜〜〜。
仕事に貴賎はないよ。昼動く仕事も夜動く仕事も、ビルの最上階でやる仕事も地下でやる仕事も立派です。でも現代で魂が肉体に囚われている以上、肉体を消耗するよりは魂で稼げる仕事が好都合だよな〜、とは思います。
今日もいっちょ行ってきます、夜勤。みんな気楽にたのむわ〜〜。