癒せ、癒えよ
セミの恐怖を味わった昨晩。
通路の先で泣き喚き、電灯に激突しながらとまるセミ。
「ジジッ、ウィ、ジッ、バチッ、ミ゛」
今バチッつった?
通らなきゃいけないのに電灯もまあまあ低い位置にあるから、確実に飛び回るやん、俺が通過したら。
アレだよ、アレ。ヤンキーが入口にたむろってるコンビニに突入する感覚。
「カーーーーーッ!!!」
セミ「エッ……⁉︎ ……カラス?」
結局、耳を塞ぎ、目を細め、静かにカーと叫びながら、セミを知覚しないよう通り過ぎました。
夜勤へ赴くと、バイトの高1の子が、なんだかだるそうにしていて。話を聞けば、日中遊びまくって寝不足だということだった。
「友達と徹夜して、今まで寝てなくって。明日はプールなんすよ」
まるで例年通りの、学生の若々しい姿だった。
そうだよな、自分も君の年頃の時が一番楽しかった。中高生なんて本当に一瞬で卒業しちまうんだ、コロナなんか気にしてらんないよな。
世代の差に意識の差を感じます。私の意識だって高い訳じゃないけれど。
そして数時間経って、今度はK君が早上がりしたいとか言い出して。
「ちょっと体調悪いんですよね」
おーーーい。どないなっとんねん体調管理おどれら。曰くコロナではなく、遅寝早起きで寝不足だったらしい。遅寝早起きは正直わかる。きついよなアレ。でもワンオペニナッチャウヨォ。
結局あがりたいという時刻間際に「やっぱ大丈夫そうです」と言ってきたんで、仕事が落ち着くまでいてもらいましたが、明日もK君はシフトだからということで、いつもより早めにあがってもらいました。
……なんというか、「学生め」と思ってしまう、大人になってしまったんだな、って。
今朝は大雨だってわかってたのにチャリで行った。チャリで来た。ずぶ濡れ即シャワー即オロナミンC、即就寝、起床18時。
大粒の冷たいシャワーを浴びながら、疲れが取れないのは湯船に使ってないからでは……? という説が浮上した。かれこれ2ヶ月は、あの芯から温まる感覚を味わっていない。アレ、結構大事だったんじゃなかろうか。
一切必要としない同居人には申し訳ないが、こっそり湯を張ってみよう、そうしよう。
入浴だけを後の楽しみに、今宵も夜勤へ赴きます。