そいつはお前のモノだ

　やっと休んじまった分を書きます。これは帰路の電車に落ちていたMONO消しゴム。

　端の席に座って程なくして発見したけど、いつ転がってきたんだ？　元々あったなら、座るときに気づくよな？

　……今更考えると、こいつは自分のMONOだったかもしれない。このときはペンとかをラフに持ち歩いていたんで。

　でも自分のMONOだという可能性を微塵も考えてなかった当時の私は、転がって足元にぶつかってきた誰かの缶ゴミのように、対峙したそいつを「どうしてやろうか」と厄介な目でしか見ていませんでした。拾うか……？　拾って捨てるんか？　缶ならまだしも、消しゴムはちょっと抵抗あるな……まだ使えるし。

　そうやって悩んで、結局よくある「座席下の隅に寄せておこう」作戦にしよう、そう思い立った瞬間、最寄駅でドアが開いていて、そのMONOに何もしてやることなく、私は駆け降りました。

　なんか削れ方とかも私のMONOに似てる気がしてきちゃったな。持ってたか記憶が定かじゃないからもうなんとも言えないけれど、仮に私自身のMONOだったとしたら、残酷な別れ方をしてしまったよ。

　ジョギングからの筋トレがそこそこ習慣づいてきたからか、ジーンズもだいぶゆるくなって、もしかしたらここ10年で今が一番痩せているかもしれません。休日は夜勤明けだからやってません。

　皆の通勤通学の時間にやっているのも相まって、よく脳筋だと馬鹿にされています。いやこれは完全な被害妄想かもしれねえ。

　筋肉はつけたいけど、脳筋にはなりたくないな。でも自分が思っているより自分は馬鹿だということは、頭に入れておかないとな。

　……いや、逆に天才だと思った方がいいのか？　エレファントシンドロームに自ら陥っちゃあいけないか。まあとにかく、柔軟であれ。