さくらばのダベリバ

頑張って生きてます。ダベるだけで読者増を目指す、チャレンジブログです。

セミは英語でcicada

 セミが落ちる季節になってまいりました。早くない? 寿命の前に暑さでやられてる説、あると思います。

 

 自転車の前輪の先に転がってるわけですよ、ひっくり返ったセミたちが。すんでのところで避けなければ、潰してしまう。きっと乾ききったクシャッて感触が、車輪越しに伝わってしまう。それは単純に嫌だ。

 かといって、ここで仕留めておかなければ、私にセミファイナルを仕掛けてくる可能性がある。セミの生死の見分け方、「足が開いているか閉じてるか」と言うが、走行中に一匹の虫の足の開閉など見極められないし、そもそも私は目が悪いもんで、判別できるくらい近づいたらそれはもうセミファイナル発生区域な訳で。

 人通りもある細道だった。セミ一匹に大きくくねる訳にもいかなかった。このまま進めば確実に轢くところを、私はこう、ね、キュキュッと小回りをきかせて避けました。前輪は避けられたけど、後輪までは気を遣えなかった。でも嫌な感触は響いてきませんでした。「 ヂヂッ、ヂィイィウィウイヂウィ」という嬌声も聞こえませんでした。さしずめ、事切れた昆虫をただ避けただけなのでしょう。とはいえあそこで死んでは、1時間と経たないうちに御婦人あたりが踏んで、悲鳴が上がるのは必至だろうが。

 

 高校生の頃。地べたを這うセミを友人と共に発見した直後、そこを何トンだかのトラックが転がってったことがありました。嫌な予想通り、セミのいたところには、セミの成分が広がっていました。すごく鮮明に覚えてる。

 いきものが死ぬのは冬なのに、人間は夏に死のイメージを持つ、その一端に、セミも関わっている気がします。

 

 

 で街中はいいんですけどさー、玄関前に落ちてることもあるんですよねー、昨今。

 玄関前って逃げ場がないじゃないですか。逆にセミに逃げ込まれるかもしれないじゃないですか、我が家に。怖いですよねえ。

 結局間近で足ダンッダンッ、とかやらずに、ちょっと遠くから睨みつけたら飛んで行きました。霊長類を舐めるな。