週末はお好き?(後編)
真夜中の2時、ドンキホーテのバスボムで、久しぶりに張った浴槽は群青に染まる。
ある者は床に転げ落ち、またある者は柱にしがみつき、またある者はお好み焼きを食み続けている。
「アイス買いに行くぞお」そう言って外に飛び出した友人は、向こうに見える自動販売機まで駆け、転がりながらブーメランのように戻ってくる。
それは、コロナ禍で失われかけていた、若気の至りの姿であった。
(そうか?)
深夜にわざわざ買いに行くアイスが一番うまいですよね。結局アイス買いませんでしたが。セブンで最近出た、固めのプリンにしました。
そしてベランダに出て外を眺めながら飲む酒が一番うまいですよね。結局ベランダ出ませんでしたが。帰宅して、各々の戦利品を食べながら、残った酒をちびちび飲んでいました。
そうしているとあっという間に4時です。「今日は寝ないからあ」といつも豪語して、いつもこの時間に眠気に敗北します。酒と飯にまみれないよう片付けて、布団を敷いていると外が明るくなっていきます。消灯すれば外のが明るい。
もうみんな笑っちゃってね。「明日辛いぞお」と言いながら、みんな全然寝ない。というか友人の一人が寝かせない。性欲を発揮しだす地獄。で、12時起床かなーと思いながら眠りについたわけですが、そう思ったように眠れないんですね。20代になると。普通に9時くらいに起きてしまいました。
「卒アル見るかー」
卒業!アルコールではありません。卒業アルバム。朝のホニャホニャタイムで見返すことになったりして、何十度目かの思い出話に花を咲かせました。そうして「昼はスシローにすっべ」とアプリを開くと、14時半からしか空いてない人気ぶりで、私たちは仮眠をとることにしたのです。
しかし、思い切り爆睡したのは私だけだったようで、目覚めると我が家がめちゃめちゃ綺麗になっていました。新居かて。なんか私と同居人が空間を汚すだけの人間のようで悲しくなる。
そんな悲しみも束の間、予約どおり、スシローに行きました。鮮魚うますぎ。お茶もガリもうめえ。ティータイムでも満席で、回転寿司はブラックなんだろうなあ。
「トロより赤身がうまい」、それは老いじゃなくて、味覚が成長したんやで。
そんな覚えていることを羅列するしかない、まとめようのない1日でした。
夜勤行きたくねえ〜っ。