さくらばのダベリバ

頑張って生きてます。ダベるだけで読者増を目指す、チャレンジブログです。

何時か何処かに進むしかない

 来月からロンドンに留学に行くという友人と会ってきました。二重ですごいよね。病み上がりの私と平然と会って、その上留学もしちゃうっていう。マスク外してる瞬間は会話しないよう尽力したので、世間の皆様は許してください……。

 

 「俺病み上がりなのに大丈夫なのかよ」って訊くと、「大丈夫だよ」って。なんでも彼はリベラル派だと言って、「日本はコロナウイルスを恐れすぎだ」と。「ワクチン打たない方がいいよ」と、接種前日の私に忠告してきました。本人は留学に必要だからって打ってたけど。

 

 

 「あっ……」と察した方もいるでしょう。今やそういう方のほうが多いんじゃないでしょうか。

 同調圧力で動いてるこの社会、マスクを外しただけで袋叩きにされる社会、してもよいとされる社会の中で、この人物からは距離をとるのが正義なのでしょう。でも拒絶せずに聞いてみればさ、十分わかるんだよ、言い分は。みんな口に出さないだけで共感はできると思うんだ。

 

 「ワクチンが数年後に人体へ起こす悪影響、それが未知数の今、国家を保持するためには打たない人間が一定数必要なはず。それなのに、大半が従順にワクチンを打っている。」

「もう終わりだよこの国」(国を終わらせたがる人)

 整理するために書き起こしただけです。彼の主張からズレるかもしれませんのでこれ以上は詳細に書きませんが、今のコロナ禍の社会の流れ方に疑問を呈していました。

 

 これだけ書いても伝わりませんわ。彼と直接話してほしい。

 とにかく、こういう主張の人間が存在していい社会が自由社会だと思うし、保守派と革新派が議論を深めて、正解の見えない課題に答えを出すというのが、社会のあるべき姿だと思うんですよ。今って分断と諦めの社会じゃないですか。自分とひとたび意見を違えれば「アアこいつはダメだ」と対話を放棄して、最早別の生物を見るかのような目を向ける。相手の粗を探して非難して、「ホラやっぱり私の、こっちの方がいいんですよ」と───

 

 

 うわあああ、苦しいいい。

 ちょっと今日は切り上げさせてください。これから寝ずに夜勤に向かわねばならないんですわ。すごく頭がしんどい。急に意識が高い会話してカロリー使うわ。

 

 

 行く所も飲む物も、話の種もする事も、全部高価なんだよな、その友人。結局、経済的余裕が心の余裕で、心の余裕が意識の高さにつながるのは、万人共通なんだよな。パート漬けの主婦は神学の本なんかを探す暇があったら、その時間で働きに出るんだ。

 「政府や製薬会社も、結局カネなんだよ」とか言っていた。それは事実だけれども、そうやって自分が学を深めて、意識の高いことを考えられているのも、自分にカネの余裕があるからだぞ。

 ……っていうことに、彼は気付いているのだろうか。

 

 

 ロンドンからは、来年の6月ごろに帰ってくるそうです。その頃には俺もう24じゃん、なんて話をして別れました。なんだかんだ言って、貴重な友だと思う。

 

 コンタクトを外してポケットをまさぐって、……どこかで常用している目薬を落として、肩を落とした帰り道。