野菜が凍った日
外に出てみると、案外過ごせないこともない程度の暑さでしたね。今日は。
それよりも、依然としてサウナの如き蒸し暑さを誇る室内が問題ですよ。そんなもの誇るな。「花粉症って実は外より屋内にいる方がしんどい」と似た何かを感じます。
通気性最悪な各々の部屋。冷房なければ窓も1つしかない。せめて窓は2つあるべきだったなあ。……って、内見で確認する余地はあったでしょう? 誰ですか確認を怠ったのは。
俺だ……
春が訪れる少し前、同居人と共に待ちかねた内見。んも〜〜〜なんもせんかった。部屋の凹みや洗濯機置場のサイズを測らなければ、備え付けの家電が無事かも確認しない。通気性のことなんか微塵も頭になくて、部屋に入っては「お、良いじゃあん」「Foooo↑↑↑」を繰り返すだけでした。This is OROKA. でもこの物件で後悔しているわけじゃあないのさ。
以前カビかけてて慌てて冷凍庫に放り込んだトマト、覚えてらっしゃいますでしょうか。覚えてるわけがないんよ俺が忘れてたんだから。
トマトって健康的な野菜の代表みたいなツラしてますけど、生で食う以外意外と調理に困る。
そんな中、凍らせついでに思いついたんだ。「こいつをトマト氷にして、酒を飲んだらうまかろう」と。どうも、些っ細なことで幸せを得ようとするさくらばです。
そして酒コーナーに辿り着き、思ったんだ。「ひとりで酒飲んで楽しいんか……? 寿命削るだけじゃないか……?」と。どうも、健康志向のさくらばです。
結局、いつも飲んでる炭酸水で良いだろう。キンキンの炭酸にトマト氷を浮かべて夏楽しもうじゃないか、ということになったんですね。
で、夜。凍ったトマトを一口サイズに砕こうとしましたが、硬くて丸くて砕けないんだこれが。
何これは。これは、もう、違うじゃん。なんなんだよ。ラムネでいうビー玉にしかなってないのよ。ただのうっすいトマト味する水にしかならないしよぉ〜〜〜っ。(まあトマト味の水は予想できた。)
融通の効かないトマトに辟易しながら時を進めると、トマトも観念したのか溶け始めてきまして、それっぽくできました。
結局「うっすいトマト味の炭酸水」を脱することはできませんでした。飲み終わると完全に溶けたトマトが沈澱して、箸でかき出して食べる見苦しさ付き。
でももし自分に子どもができて、もし子どもがトマト氷とかをやりたがったなら、「無駄だからやめろ」と言わずにやらせてあげたいな。
成功するか失敗するか、大人は知っている。でもそれを直接言葉で教えて終わり、じゃなくて、子どもが自分でやってみる、大人と同じ順序で知る、っていうのが大事じゃあないかな。
それはともかくとして、なんでも買ったらすぐに食うのが一番だよ。